
半世紀の一貫した方針
二年後の2018年、当社は創業50年を迎えます。カーテンとじゅうたんだけで半世紀です。当社は他社のように、店舗数を増やすことを目標としていません。それでは何を目指しているか?地域に根ざした愛される店作りを、一店舗一店舗丁寧にやっていくことです。このためには、販売スタッフを育てることが何より大事です。
衣食住、その中で衣と食は割と簡単に商品知識を覚えられると言われていますが、インテリアはそうではない。あまり購買頻度の高い物ではないから、お客様も商品についてあまりご存知ではなく、求めているイメージを具現化することが難しい分野なのです。そのお手伝いをするのが、我々の販売員の役割です。提案接客型の販売、これができるようになるまでには、最低でも教育に1年はかかります。
出店してからスタッフを集めるのではなく、スタッフの教育ができて戦力になったら出店する。他社と順序がちょっと違うんですね。時間がかかります。そのかわり、出店すれば間違いなく満足度の高いお店になるはずです。スタッフの質をおろそかにして店舗数を増やせば、それはうちの目指すところではなくなってしまいます。まず、人を育てること。これが、当社が50年間、貫いてきた方針であり、業界内で勝ち続けてきた勝因だと自負しています。
これからも王国は、急がず焦らず、でも確実に成長していきます。

専門特化型でライバルなし
当社は社名通りカーテンとじゅうたんがメインの会社。最近は周辺雑貨も少し取り扱っていますが、なんといってもカーテンとじゅうたんです。そのような形態の会社は、日本には当社しかありません。「幅広く低価格」で展開しているインテリア全般を取り扱う有名量販店がありますが、それと当社ではまったくやり方が違います。だから出店エリアにそのような他店があっても意識していません。競合にならないのです。お客様は量販店で探して求めた商品が見つからなければ王国に来店されます。うちなら「カーテンとじゅうたん」であれば安い物から高い物まですべてを取り扱っていますから。なおかつ、販売員の専門知識が全然違う。このように商品を絞って専門特化した会社は他にはないし、仮に後発が出たとしても半世紀の実績と知識の積み重ねに追いつくことはできないでしょう。取り扱い分野を広げずに勝負してきた。これがカーテンとじゅうたんの市場でずっと一位でやってこれた理由です。この土台は半世紀たった今、揺るがないものとなりました。

社員に望むこと
お客様の話を聞いてどんなイメージを持っていてどんなふうにしたいのかを把握し、専門家の立場で提案する。そのためには、十分な商品知識がなければならない。覚えることが無限にあります。でも人は好きなものなら簡単に覚えられますよね。嫌いなことを仕事のために無理矢理覚えようとしても辛いだけ(笑)。もしインテリアが好きなら、自然と日常の中で商品知識は蓄えられていきます。少しでもインテリアに興味があって、人と話したり提案するのが好きであれば、当社にとっては期待の人材と言えます。接客のアルバイト経験なんかもいいですね。すごく役に立つと思います。今現場で活躍中の販売員たちは、そんなタイプが多いですね。基本的に人と話すのが好き。接客が好き。そしてインテリア好き。彼らは当社の看板です。店舗に行ってみれば、当社が求めている人材像がよくわかると思いますよ。

ブレない軸を持て
実は私はアパレル業界出身なんです。当社へは1998年に入社し、店舗の現場で販売スタッフを経験してゼネラルマネージャーに。店舗、営業、出店、海外買い付けなど、この会社のさまざまな業務を経験してきました。そして2013年に代表に就任。創業者ではないからこそ、この会社の魅力が客観的によくわかります。この会社は人がすべてなのだと。何がやりたいか、何になりたいか。今それがはっきりしてなくてもいいんです。ただ、業界をコレだと決めたら、それはずっと変えない覚悟でいた方がいい。たとえばうちに来る場合は、ずっとインテリアに関わるつもりで取り組んで欲しいと思います。もし仮に転職することになったとしても、その軸をぶらさず同業界での転職であれば経験は無駄にはなりません。積み重ねたものは一生の宝として誇れるものになります。もちろん当社で末永く活躍してほしいですが、このことを念頭において仕事選びをすることをおすすめします。
若い皆さんには、自分の中で揺らがない軸をもち、スキルを積み重ねて充実した人生を歩んでいって欲しいと願っています。
皆さんとお会いできるのを心から楽しみにしています。
